図解
※記事などの内容は2018年9月3日掲載時のものです
気象庁は3日、夏(6~8月)の天候まとめを発表した。東日本の平均気温は平年を1.7度上回り、1946年の統計開始以来最も高かった。一方、沖縄・奄美の降水量が史上最多になったほか、台風発生数も最多に並ぶなど、記録ずくめの夏となった。
発表によると、チベット高気圧と太平洋高気圧が張り出し、東日本の平均気温は平年より1.7度高く、西日本も1.1度高くなり、2013年に次ぐ暑さだった。
7月23日に埼玉県熊谷市で41.1度となり、国内観測史上最高を更新。8月23日には台風20号の風が山越え時に乾燥し、温度が上がるフェーン現象が起き、新潟県胎内市で40.8度と、北陸で初めて40度以上となった。
降水量は、台風が多く通過した沖縄・奄美が平年比177%で、統計史上最多に。前線の影響が強かった北海道・東北の日本海側は同165%、西日本太平洋側は同133%だった。6月末から7月上旬には西日本を中心に広い範囲で大雨となり、平成に入って最悪の被害をもたらした西日本豪雨が発生した。
台風は期間中18個発生し、1994年と並んで最も多かった。偏西風の蛇行などの影響で、7月下旬には台風12号が東海に上陸し九州に抜け、統計史上初めて東から西に「逆行」した。
今年の梅雨の特徴についても発表。奄美の梅雨入りは精査の結果、速報値の5月7日が同27日ごろに修正され、1951年の統計開始以来最も遅くなった。関東の梅雨明けは6月29日ごろで、最も早い梅雨明けが確定した。
新着
会員限定