図解
※記事などの内容は2018年8月20日掲載時のものです
日本列島に近づきつつある台風20号は18日夜に発生した。20個目の発生日としては1971年の8月8日に次ぎ2番目の早さ。台風が多い背景には、インド洋からのモンスーン(季節風)が強いことがあるとみられている。
気象庁によると、台風発生の平年値は6月1.7個▽7月3.6個▽8月5.9個だが、今年は6月4個▽7月5個、8月は19日までに8個。台風15号が発生した今月12日以降、太平洋東部のハリケーンが日付変更線を越え台風となった17号を含め、観測史上初めて5日連続の発生となった。
台風はフィリピンの東海上の熱帯域で発生することが多い。今年は海面水温が高く、雨雲のもとになる水蒸気が豊富なことに加え、インド洋からのモンスーンが例年よりも強まり、南西の風が吹き込んでいる。
熱帯域の北側では貿易風が東から吹いており、二つの風に挟まれた領域は反時計回りの大気の流れが生じる。その結果、雨雲が渦を巻いて集まりやすくなり、台風が発生しやすい状況になったとみられる。
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