図解

【図解・社会】九州北部豪雨の積乱雲群(2017年7月)

九州北部豪雨の積乱雲群

積乱雲群、強い上昇流で発達=福岡・大分の記録的豪雨-防災科研

※記事などの内容は2017年7月5日掲載時のものです

 記録的な豪雨に見舞われた福岡、大分両県では5日午後に、強い上昇気流を伴う積乱雲が次々に発生し、高さ15キロ超まで発達していたことが分かった。山口県付近に停滞する梅雨前線に向かい、湿った空気が南西側の2方向から流れ込んで合流し、強い上昇気流となったためで、この上昇気流によって著しく発達した積乱雲が福岡県朝倉市や大分県日田市に猛烈な雨を降らせた。
 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)が7日までに、国土交通省の高性能レーダー網による観測データを解析して発表した。高さ15キロに達する積乱雲は、2014年8月20日未明、広島市で土砂災害(災害関連死含む犠牲者77人)が起きた際の豪雨でも観測されていた。
 防災科研「水・土砂防災研究部門」の三隅良平部門長は「こうした豪雨は日本のどこでも起こり得る。最新の気象情報に注意し、早め早めに安全を確保する行動を取ってほしい」と話している。
 気象庁によると、湿った空気は福岡・佐賀県境に位置する脊振山地の北側と南側に分かれて福岡県内に流れ込み、合流して強い上昇気流となった。その結果、積乱雲が連続発生し、東西に延びる線状降水帯ができて、猛烈な雨が降り続けた。
 三隅部門長によると、雨雲を構成する氷の粒子は一般的に、気温約0度の高度5キロ程度まで低下すると解け、雨粒となって落ちる。しかし、5日午後3時すぎの観測データでは、気温が氷点下15度の高度約8キロにも雨粒があった。これはいったん落ちかけた雨粒が途中で舞い上がってしまうほど、上昇気流が強かったことを示しており、雨粒は別の下降気流により再び落ちて猛烈な雨になった。
 大きめの雨粒(直径5ミリ程度)の場合、落下速度は秒速9メートルぐらいのため、上昇気流の速さは同十数メートルもあったのではないかという。

図解・社会

  • 事件・事故(消費者問題含む)
  • 警察・治安(交通・調査含む)
  • 情報・通信(調査含む)
  • 災害・気象(防災含む)
  • 裁判
  • 運輸・交通
  • 健康・医療・科学
  • 安全・危機管理(原発含む)
  • 教育・宇宙
  • 皇室
  • 環境・自然・文化
  • 軍・自衛隊
  • 調査・社会一般・その他
  • 企業不正・疑惑

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ