図解

【図解・社会】西日本の猛暑、台風連続北上の要因(2016年8月)

西日本の猛暑、台風連続北上の要因

◎西日本3年ぶり「暑夏」=8月は記録的高温、雨量2~4割-北日本多雨・気象庁

※記事などの内容は2016年8月24日掲載時のものです

 気象庁は24日、西日本の夏(6~8月)の平均気温が8月22日までで平年を0.9度上回り、3年ぶりに「暑夏」になるとの見通しを明らかにした。昨年までは2年連続冷夏だった。特に8月は猛暑と少雨、近海の海面水温の高さが記録的水準だった。
 一方、台風が相次いで上陸した北日本(北海道と東北)の太平洋側では、8月の雨量が平年の2倍を超えた。同庁は農業や水産業への影響に注意を呼び掛けている。
 西日本の8月1~22日の平均気温は平年を1.4度上回った。これは2010年8月に平年を1.7度上回り、1946年の統計開始以来の最高だったのに次ぐ水準。九州北部では1.8度も上回り、統計開始以来の最高となった。西日本の8月1~22日の降水量は、日本海側で平年比39%、太平洋側で同23%にとどまった。
 東北から山陰の沿岸部を含む「日本海南部」では、8月中旬の平均海面水温が平年を2.7度上回る28.4度を観測。九州西部沿岸を含む「東シナ海北部」では平年を3.0度上回る30.6度となり、いずれも82年の解析開始以来、年間を通しての最高記録となった。
 西日本付近が高気圧に覆われ、晴れて猛暑となる日が多かったのは、中国北部で偏西風が北へ蛇行し、チベット高気圧が北東へ張り出したほか、フィリピン付近の海面水温が高く、大気の対流が活発だったため。
 太平洋高気圧も日本列島の北東寄りに位置した。日本の南海上では海面水温が高く、相次いで発生した台風がこの太平洋高気圧の縁を時計回りに回って北上。7号と11号、9号が北・東日本に上陸した。
 北日本の8月1~22日の降水量は太平洋側で平年比241%に上った。これは統計開始以来の最多だった98年8月の222%を上回るペースとなっている。 

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