図解
※記事などの内容は2019年10月11日掲載時のものです
台風19号の接近、上陸により、強風や浸水、長期停電など大きな被害が起きる可能性が指摘されている。防災システム研究所の山村武彦所長は「災害が起きてからできることはせいぜい2割。事前準備が8割です」と、早めの対策を呼び掛ける。
山村所長によると、強風で飛ばされないよう、バイクや自転車、植木鉢、物干しざおなど外にあるものは原則、屋内に入れるか固定したほうが良い。洗濯ばさみなどは飛ばされると、よその窓ガラスを割ってしまう可能性がある。「災害では被害者、加害者、傍観者にならないことが大切だ」と指摘する。
窓ガラスは風には強いが飛来物には弱いため、できるだけベニヤ板や養生テープで補強する。飛散防止フィルムを貼ったり、厚手のカーテンを閉め切ったりすることで、ガラスの破片が飛び散るのを防ぐことができるという。
浸水の危険がある地域では、土のうを積むなどして水の侵入を防ぎ、水や食料など大切な物は上の階に移動させる。ブレーカーを落とせば漏電や感電を防ぐことができる。
停電や断水に備え、懐中電灯やラジオ、予備の電池なども用意しておきたい。水はお風呂やペットボトルにできるだけためる。キャッシュレス化が進んでいるが、災害時は使えないこともあるので、最低限の現金は手元に置いておく。調理のいらない食料を1~2食分用意しておくと安心だ。
危険が迫って避難する場合は明るいうちに移動し、寒さに備えて長袖、長ズボンと手袋、厚手の靴下を用意する。常備薬やお薬手帳、保険証も忘れずに持参したい。
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