図解
※記事などの内容は2019年6月27日掲載時のものです
国内初開催となる20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の開幕を翌日に控えた27日、大阪府警は早朝から阪神高速道路の主要区間を封鎖した。一般道で深刻な渋滞発生が見込まれるため、マイカーの利用自粛を要請。警察官約3万2000人が街頭に立つなど厳戒態勢が敷かれ、大阪市内は緊迫した雰囲気に包まれた。
G20には37の国と機関が参加し、27日は関西国際空港(大阪府泉佐野市)に各国首脳が次々と到着し、大阪市内のホテルに宿泊する。空港島の連絡橋が規制され、同空港発着のリムジンバスは全便が運休。空港内では来場者の手荷物検査を実施した。
熱帯低気圧が27日夕から28日朝にかけ、四国沖から東海沖に進み台風に発達する可能性がある。首脳の来日は28日まで続くため、府警は搭乗機の近隣空港への着陸も想定する。
27日は歓迎行事のほか多数の2国間会談が予定されており、午前6時から午後10時ごろまで阪神高速の10路線(約160キロ)を封鎖。規制区間は1日約45万台が走行する「関西の大動脈」だが、早朝から深夜の規制は要人が離日する30日まで続く。
ホテル周辺などでも大規模な規制や検問を実施。府警はマイカーの利用自粛を呼び掛けており、市民生活への影響も懸念される。大阪市立の小中高校や幼稚園と、高校など府立学校は27日、臨時休校し、28日も続く。
会場となる国際展示場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)周辺でも厳戒態勢が敷かれた。大阪湾の人工島・咲洲にあり、約300の企業が立地し、約2万4000人が暮らす。コンテナターミナルも集まる物流の一大拠点だが、27日以降は島に入る全ての車を対象に検問を行う。
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