図解

【図解・社会】関西3空港の現状(2018年9月)

関西3空港の現状

強まる運用見直し論=伊丹、神戸の国際化焦点-関西3空港

※記事などの内容は2018年9月21日掲載時のものです

 台風21号で被災した関西国際空港の第1ターミナルが21日、全面再開した。今回の台風で関空の旅客便運航が一時停止したことをきっかけに、関西3空港の運用の見直しを求める声が強まっている。地元自治体、経済界などによる懇談会が今秋にも開かれる見通しで、伊丹、神戸両空港の国際線解禁が焦点となりそうだ。
 関西3空港をめぐっては、両空港がある兵庫県から国際線乗り入れを求める声が上がっていた。しかし、関空がある大阪府側は増加する訪日外国人をさらに取り込むため、両空港の国際線乗り入れには消極的だった。3空港を運営する関西エアポートも、乗り継ぎの利便性などから関空に国際線を集中させる腹づもりだった。
 ただ、今回の台風で状況は一変。関空の機能が回復するまでの間、伊丹、神戸が国際線の一部を受け入れることが決まった。関空の旅客便がほぼ全面復旧したため、受け入れは行われていないが、懇談会の会長を務める関西経済連合会の松本正義会長は「(国際線を)どのように振り分けるか真剣に考える状況だ」と前向きだ。大阪府の松井一郎知事も「関空のバックアップ機能は必要だ」と認める。
 兵庫県の井戸敏三知事は「3空港が相互補完する議論をしたい」と歓迎。伊丹市の藤原保幸市長も「関空一極集中はリスクがある」と主張する。
 ただ、伊丹空港は周辺を住宅地に囲まれ、騒音に悩まされた住民が過去に訴訟を起こすなど、国際線の就航は容易ではない。石井啓一国土交通相は「見直しは地元による新たな合意が必要だ。まずは地元自治体、関西エアポートで議論してもらいたい」と静観する姿勢だ。 

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