図解
※記事などの内容は2017年7月5日掲載時のものです
バス運転手の約2割が1日13時間以上拘束され、4人に1人は睡眠が5時間未満-。国土交通省が約7000人に行ったアンケート調査で、運転手の一部が厳しい労働環境に置かれている可能性を示す結果が出た。同省は「国の基準に違反するような長時間労働は安全に運転できない恐れがあり、改善してほしい」と呼び掛けている。
アンケートは、軽井沢スキーバス事故の対策を検討する有識者委員会の要請を受け、3~5月に労働組合を通じて実施。全国のバス運転手の5%余に当たる7083人が回答した。これほど大規模な調査は初めて。
直近4週間の勤務状況を尋ねたところ、1日当たりの平均拘束時間が「13時間以上」は19.1%だった。国は運転手の拘束時間について、「原則13時間以内」などとする基準を定めている。
平均睡眠時間が「5時間未満」は24.9%、「5~7時間」は63.7%、「7時間以上」は11.4%だった。担当者によると、睡眠時間に基準はなく、短い理由は不明だが、「十分な睡眠と健康管理に努めてほしい」と話している。
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