図解
※記事などの内容は2019年10月26日掲載時のものです
台風21号などの影響による関東や東北にかけての記録的な大雨で、浸水や土砂崩れなどによる死者は26日までに、千葉県と福島県で計10人となった。福島県では1人が行方不明となっており、捜索活動が続けられた。両県と宮城、茨城、埼玉各県の少なくとも計27河川で浸水被害が確認され、千葉県茂原市や佐倉市などで広範囲が冠水した。
千葉県内の死者は9人で、千葉市緑区では複数箇所の住宅地で土砂崩れが発生し、男女3人が死亡した。他に長柄町と長南町で各2人、市原市と茂原市で各1人が、車の中などで遺体で見つかった。
福島県では、相馬市の海岸近くで60代女性とみられる遺体が見つかったほか、女性の息子が行方不明となっている。
千葉県などによると、県内公立学校に通う児童生徒674人が25日夜、大雨の影響で帰宅困難となり学校に宿泊した。体調不良は確認されておらず、26日に順次帰宅したという。このほか、同県内の避難所には26日午後4時現在で約200人が避難した。
国土交通省によると、堤防を越えて水が流れるなどの浸水被害を確認したのは一宮川(茂原市)、鹿島川(佐倉市)、夏井川(福島県いわき市)など5県の27河川。台風19号で決壊した堤防の再決壊は確認されていない。
JR東日本によると、総武線や久留里線などは26日午後も一部区間で運転見合わせが続いた。総武線は流入した土砂の撤去などのため、復旧まで4日程度かかる見通し。
低気圧と強い台風21号による大雨
台風21号による大雨で浸水被害が発生した主な河川
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