図解
※記事などの内容は2019年6月20日掲載時のものです
昨年1年間に全国の警察に届け出のあった認知症の行方不明者数が、前年比1064人増の1万6927人だったことが20日、警察庁のまとめで分かった。統計を取り始めた2012年以降、6年連続の増加となった。
同庁によると、男性が9274人、女性が7653人。都道府県別では大阪が最多の2117人で、埼玉1782人、兵庫1585人が続いた。
昨年中に所在が確認されたのは、17年以前の届け出分を含め1万6227人。そのほか、路上や田んぼの用水路で倒れているのが見つかるなどして死亡が確認されたのは508人、届け出の取り下げなどが131人だった。
所在確認までの期間は、届け出の受理から1週間以内が99%で、受理当日が7割以上を占めた。
一方、昨年の行方不明者の総数は8万7962人で、過去10年間、ほぼ横ばいで推移。年代別では20代が1万8518人と最も多く、次いで10代が1万6418人だった。
原因や動機では、20代は仕事がうまくいかないなど「職業関係」の割合が高く、10代は親が厳し過ぎるといった「家庭関係」が目立った。
警察庁の担当者は「今後も自治体など関係機関と連携し、行方不明者の早期発見に努めていく」と話している。
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