図解
※記事などの内容は2019年2月21日掲載時のものです
昨年1年間に全国の警察が把握した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害総額が、前年比38億円(9.6%)減の356億8000万円だったことが21日、警察庁のまとめで分かった。減少は4年連続。認知件数は1719件(9.4%)減の1万6493件で、8年ぶりの減少となった。
警察庁は「犯行グループの壊滅に向けた取り締まり強化や金融機関と連携した被害防止策の推進などで、一定の成果は出ている」と分析。一方で、「被害額、認知件数ともに依然高水準にあり、深刻な情勢が続いている」との見方を示した。
手口別に見ると、おれおれ詐欺は認知件数が前年比638件(7.5%)増の9134件、被害額は25億1000万円(12.1%)減の182億8000万円。架空請求詐欺は認知件数が901件(15.7%)減の4852件だった一方、被害額は9億8000万円(7.7%)増の137億4000万円だった。
還付金詐欺は認知件数1910件、被害額22億5000万円で、いずれも30%台後半の大幅減となった。金融機関による声掛けや高齢者の現金自動預払機(ATM)の振込額制限が功を奏した。
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