図解
※記事などの内容は2018年12月29日掲載時のものです
特殊詐欺で現金を取りに行く「受け子」に中高生らが使われるケースが急増している。大阪府警が特殊詐欺関連で摘発した少年は昨年の約4倍に上り、府警はリスクを知らず安易な考えで加担する例が多いとみて、対策条例の制定準備や出張授業など未成年者への注意喚起を進めている。
府警が今年、特殊詐欺で摘発した少年は11月末時点で計55人。低年齢化に加え、数年前と違って触法経験のない少年が増えているといい、捜査幹部は「対策が進んで逮捕リスクが増し成り手が減ったため、犯行グループが知識のない『普通の子』に手を伸ばしているのでは」とみている。
逮捕された大半が受け子で、「割のいいバイトがある」などと、知人の声掛けやインターネット交流サイト(SNS)で誘われたケースが目立つ。多くは「逮捕されてもすぐ釈放される」などと説明され、罪の意識が薄いまま関与していたが、同幹部は「実際は厳罰化傾向で、重い処分例が増えている」と指摘する。
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