図解
※記事などの内容は2018年4月12日掲載時のものです
警察庁が大麻事件で摘発された乱用者を対象に実態調査を行ったところ、大麻に対する危険(有害)性の認識について64.3%が「全くない」や「あまりない」と回答したことが12日、分かった。20代だけをみると70.8%になる。大麻には依存性があり、記憶障害や精神病の発症につながる恐れのあることが確認されており、同庁は若年層を中心に乱用防止に向けた広報啓発を徹底する。
調査は昨年10月からの2カ月間に大麻の単純所持で摘発されたうち、回答が得られた535人分のデータを集約した。
薬物の危険性の認識について聞いたところ、覚せい剤は計72.7%が「あり」と「大いにあり」と回答した一方で、大麻は計30.8%にとどまった。初回使用の年齢は「20代」が最多で39.4%、次いで「20歳未満」36.4%だった。平均は21.9歳で、最年少は12歳だった。
初めて使った経緯は、63.7%が「誘われて」と回答し、「自分から求めて」の22.6%を大幅に上回った。
動機(複数回答)は「好奇心・興味本位」が最多で、54.9%を占めた。そのほか、29歳以下で「その場の雰囲気」や「クラブ・音楽イベント等の高揚感」、30~40代では「ストレス発散・現実逃避」が高かった。
入手先で最も多かったのは「知人・友人」の33.5%で、密売人の33.3%、インターネット掲示板などの密売サイトが7.1%と続いた。
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