図解
※記事などの内容は2019年9月6日掲載時のものです
横浜市神奈川区の京急線踏切で、下り8両編成の快特列車が立ち往生していたトラックと衝突、脱線した事故で、トラックが事故の4~5分前から少なくとも4回にわたり踏切に進入しようと試みたものの、入れなかったことが6日、京浜急行電鉄への取材で分かった。
5回目にトラックの前方部分が踏切内に進入した後に遮断機が下り始め、荷台に接触。そのまま前進し、トラック全体が踏切内に入った数秒後に列車と衝突した。神奈川県警や運輸安全委員会は、事故直前のトラックの動作についても調べを進める。
京急電鉄によると、事故現場の踏切は幅11.1メートル、長さ19.4メートル。両側に歩道が幅2メートルずつ設けられているが、車道部分で通常の車両2台がすれ違う程度の広さは確保されているという。県警によると、トラックは幅約2.5メートル、全長約12メートルだった。
京急電鉄が現場の監視カメラで確認した映像によると、トラックは踏切脇の道路から右折しようとしていた。1回目は踏切の遮断機が下り始めたため断念。2回目は右折するのに道路の幅が足りなかったとみられ、遮断機前で停車した。
3回目と4回目は踏切の前で前進、後退を繰り返し、右折を試みたが、いずれもうまくいかず停車した。5回目に踏切に進入したが、曲がりきれずいったん停車。遮断機が下りてからさらに踏切内へ進んだ。
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