図解

【図解・社会】小型機の飛行経過と墜落時の推定軌跡(2017年7月)

小型機の飛行経過と墜落時の推定軌跡

重量超過、操縦で失速=「機長の意識不十分」-調布小型機墜落・運輸安全委

※記事などの内容は2017年7月18日掲載時のものです

 東京都調布市で2015年7月、小型機が住宅街に墜落し住民を含む8人が死傷した事故で、運輸安全委員会は18日、調査報告書を公表した。小型機は総重量が上限を超えていた上、標準より遅い速度で離陸するなど不適切な操縦を行ったため、失速したと結論付けた。
 背景に「機長の安全意識が十分でなかった可能性」を挙げたが、重量オーバーの認識の有無や不適切な操縦を行った理由は、川村泰史機長=当時(36)=が死亡したため解明できなかった。
 報告書によると、小型機は15年7月26日午前10時57分、調布飛行場で滑走を始め、630メートル先で離陸した。地上27メートルまで上昇したが、その前から速度は低下し、左に傾きながら降下。離陸から26秒後、住宅の屋根に衝突して弾み、機体は裏返しの状態で落ちて炎上した。
 失速は主に(1)重量超過(2)低速での離陸(3)過度な機首上げ継続-の3要因が複合して起きた。
 離陸時の総重量は推定2008キロで上限を約58キロ超えていた。乗員は定員より1人少ない5人だったが、燃料は推定286キロ積まれ、目的地までの往復に必要な量の約5倍だった。
 重量は、機長による出発前の確認が法令で義務付けられている。しかし計算した書類は見つからず、生存した同乗者が「体重を聞かれていない」と証言したため、確認が不十分だった可能性が高いと分析した。
 離陸時の推定速度は時速135キロで、マニュアルより9キロ余り遅かった。離陸後は通常加速し続けるが、機長は速度が低下したのに機首を上げる操作を繰り返した。報告書は「機首下げを行っていれば、飛行を継続できた可能性も考えられる」と指摘した。  エンジン故障の有無も考察。飛行中に録音された音声や撮影された計器の値などから不具合の発生を示す証拠は得られなかったとし、断定は避けつつもハード面の不具合を事実上否定した。 

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