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【図解・社会】無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」33件(2016年12月)

無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」33件

無形文化遺産に「山・鉾・屋台」決定=18府県33件の祭り-ユネスコ

※記事などの内容は2016年12月1日掲載時のものです

 エチオピアの首都アディスアベバで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は30日(日本時間1日未明)、日本が無形文化遺産に提案していた「山・鉾・屋台行事」の登録を決定した。日本の登録は2014年の「和紙」以来2年ぶりで、国内の無形文化遺産は計21件となる。
 山・鉾・屋台行事は「八戸三社大祭の山車行事」(青森)や「博多祇園山笠行事」(福岡)など地域の安泰や厄よけを願う全国18府県の祭礼行事計33件で構成。迎えた神をにぎやかし、慰撫するため、木工や漆塗り、染め物といった伝統工芸で華やかに飾り付けた山車などの造形物が街を巡るのが特徴だ。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 11年に審査された「秩父祭の屋台行事と神楽」(埼玉)と「高山祭の屋台行事」(岐阜)が、登録済みだった「京都祇園祭の山鉾行事」(京都)、「日立風流物」(茨城)との類似性を指摘されて登録が見送られたため、政府はこの4件と、共通の特徴を持つ他の祭り29件を包括し1件として提案していた。
 このため、京都祇園祭と日立風流物の2件を含め22件あった国内の無形文化遺産は1件減る。
 政府間委員会は決議文で、33件の祭りが「伝承者や実践者である地域住民にアイデンティティーや芸術的創造性を与える」と評価。芸術的多様性と創造性の例であるとし、無形文化遺産の基準を満たすと結論付けた。
 事前審査をしたユネスコの評価機関は10月、政府間委員会に登録するよう勧告していた。
 無形文化遺産にはこれまでに能楽、歌舞伎、和食などが登録されている。18年には「男鹿のナマハゲ」(秋田)など、神の使いに仮装して家々を訪ねる8県の行事8件を一括して提案した「来訪神 仮面・仮装の神々」が審査される予定。 

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