図解

【図解・社会】福島第1原発2号機格納容器内の推定放射線量(2017年2月)

福島第1原発2号機格納容器内の推定放射線量

格納容器内、推定530シーベルト=2号機の画像解析-福島第1原発

※記事などの内容は2017年2月2日掲載時のものです

 東京電力は2日、炉心溶融(メルトダウン)を起こした福島第1原発2号機の格納容器内部を撮影した画像を解析した結果、空間放射線量が毎時530シーベルトと推定されたと発表した。推定が確かなら、これまでに線量計で測った数値を大幅に上回る極めて高い放射線量になる。東電は「画像の解析によるもので、実測ではない。今後の調査で線量を測定する必要がある」としている。
 東電は1月、先端にカメラを付けた長い棒を格納容器の作業用トンネルから挿入。核燃料を納めた圧力容器の下で、作業用の足場に堆積物があるのを発見した。圧力容器から溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)なら極めて高い放射線を放つが、カメラには線量計が付いていなかった。
 画像のちらつきから線量を推定した結果、格納容器の内側に入った所で毎時50シーベルト、圧力容器下部に至る途中で同530シーベルト、さらに進んだ圧力容器下部で同20シーベルトと数値にばらつきがあった。これまでの最高値は2号機内部で2012年に測定された同73シーベルトだった。
 また、画像を詳しく調べたところ、圧力容器の下の足場の一部が1メートル四方にわたって外れているのが確認された。格子状の鉄製の床には熱で溶けたようなゆがみがあり、東電は「燃料デブリが落下したことはあり得る」との見方を示した。
 東電は足場に小型の自走式ロボットを進入させ、画像や線量計で燃料デブリの状態を探る計画だが、足場には他にも穴があり、東電はロボットの走行ルートを抜本的に見直す。足場にはデブリの可能性がある堆積物が付着しているため、走行の障害になる恐れがある。 

2号機内部の放射線量訂正=東電

※記事などの内容は2017年2月3日掲載時のものです

 東京電力は3日、福島第1原発2号機内部の画像から、格納容器の内側に入った所の空間放射線量を推定で毎時50シーベルトと発表したことについて、同30シーベルトだったと訂正した。2日に開いた記者会見の資料を作成する際、広報担当者が数値の転記を誤ったという。
 放射線量の推定値のうち、圧力容器下部に至る途中の毎時530シーベルトと、圧力容器下部の同20シーベルトに誤りはないとしている。 

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