図解
※記事などの内容は2018年3月22日掲載時のものです
昨年までの5年間に起きた小学生の歩行中の交通事故を分析したところ、1年生の死亡者数が6年生の8倍に上ることが22日、警察庁の調査で分かった。死傷事故は道路の横断中が最も多く、うち4割は横断歩道上だった。
4月6~15日の春の全国交通安全運動に向け、同庁の担当者は「新入生は1人で登下校するようになるので、思いやりの気持ちを持って運転してほしい」と呼び掛けている。
警察庁によると、歩行中の小学生の死亡者数は過去5年間で計84人。うち1年生が32人を占め、4人だった6年生の8倍に上った。けが人を含めた死傷者数を人口10万人当たりで見ると、1、2年生に相当する7歳が全年代で最多で、午後3~5時の下校時間帯が特に多かった。
道路横断中の死傷者は1万8841人。うち横断歩道のない場所での被害は1万262人だったが、横断歩道上も約4割に当たる7364人に上った。横断歩道での飛び出しや信号無視が計約1000件あったものの、小学生側の8割以上に違反などの問題はなかった。一方、車両側で明確に違反がなかったのは6件のみだった。
新着
会員限定