図解

【図解・社会】新型コロナ早期収束に必要な感染対策(2020年4月)

新型コロナ早期収束に必要な感染対策

「接触8割減」どうしたら=こんな行為が高リスク―専門家、対面飲食避けて

※記事などの内容は2020年4月15日掲載時のものです

 新型コロナウイルスの早期収束に必要とされる「人と人との接触8割減」。対策を全く取らない場合、国内では約85万人が重篤患者になり、その約半数が亡くなる恐れがあるとの試算を、厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大教授(理論疫学)が15日、明らかにした。西浦教授が「接触」の意味と、効果的な対策を解説した。
 西浦教授の試算では、個人が接触する人数を10人から2人に減らすと2週間程度で新規感染者が抑制され、1カ月ほどで効果が確認できるとされる。この場合の接触とは、一般的に「手を伸ばせば届く2メートル以内の距離で会話をするようなケースを想定してほしい」(西浦教授)という。
 例えば、会った人全員と2メートル以上の距離を維持できれば、数時間屋外を歩いても感染リスクは低くなる。一方で、外出や会話の時間を8割減らしても、接触の回数を減らしたことにはならない。
 早期収束のためには何ができるのか。西浦教授によると、まずはこれまでにクラスター(感染者集団)が形成されたナイトクラブやライブハウス、スポーツジムといった高リスクな場所に立ち寄らないことが重要。海外では向かい合って30分食事をしただけで皿に飛沫(ひまつ)が落ちて感染した例があり、こうした感染リスクの高い行為も避けてほしいという。
 屋外を間隔を空けてジョギングしたり、子どもが公園で遊んだりしても感染リスクは低いが、ジョギング仲間と飲食したり、母親同士がランチをしたりするのは危険。手すりなどを介した接触感染にも注意する必要がある。電車の利用もリスクが高く、社員ごとに出勤日や電車に乗る時間をずらすのが効果的と説明する。
 西浦教授は「例えば商店街の屋外を歩いてもリスクは低いが、油断して喫茶店に入り、話し込むのは危ない。高リスクな行為からめりはりを付けて減らしてほしい」としている。 

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