図解
※記事などの内容は2018年9月11日掲載時のものです
週に1回も外出しない65歳以上の男性は、低栄養傾向の割合が高いことが11日、厚生労働省が公表した2017年国民健康・栄養調査で分かった。女性は外出する人としない人で大きな差はなかった。
同省は「高齢者の女性は外出しなくても、家の中で家事などの活動をしているが、外出しない男性は動いていない時間が長く、エネルギーの消費が少ないため、食事の量も少なくなっている可能性がある」とみている。
調査は昨年11月、無作為抽出した全国の5149世帯を対象に実施し、3076世帯から回答を得た。高齢者の生活の様子や筋肉量について調べたのは初めて。
65歳以上で週1回以上は外出していると答えた男性は、65~74歳が94.8%、75歳以上が92.6%。女性はそれぞれ97.2%、87.5%だった。
肥満度を示す体格指数(BMI)が20以下の低栄養傾向者は65歳以上の全体で、男性が12.5%、女性が19.6%だった。このうち、男性で週に1回以上外出する人は11.5%だったのに対し、しない人は28.6%に上った。女性はそれぞれ19.5%、18.6%だった。
また、60歳以上の四肢の筋肉量は、男女ともたんぱく質の摂取量が多く、荷物運搬などの肉体労働をしている時間が長い人ほど増加する傾向があった。厚労省は「食事と運動の両方に気を付けて過ごすことが重要だ」と指摘している。
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