図解
※記事などの内容は2018年6月1日掲載時のものです
がんの原因となる遺伝子変異や患者の病状に合わせ、最も適した治療を行うため、国立がん研究センター(東京都中央区)は1日、全国の中核となる「がんゲノム情報管理センター」を開設した。
がんは、遺伝子を構成するDNAの配列に変異が生じ、異常な細胞が増殖することによって体の正常な機能が損なわれる病気。近年は変異に応じた薬が開発され、高い治療効果を示す例が増えている。
厚生労働省は2月、北海道大や東京大、大阪大、九州大の各病院など、全国11カ所の中核拠点病院を選定。その下に全国100カ所の連携病院のネットワークも整備した。
がん患者のがん組織から遺伝子の変異を検出し、病状や薬の種類などの臨床情報と共にがんゲノム情報管理センターに集約する。センターは遺伝子変異のタイプごとに有効な薬や重い副作用の事例を集めてデータベース化し、患者はこのデータベースに照らして最も適した治療を受けられる仕組み。
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