図解

【図解・社会】3人のDNAによる人工受精の流れ(2016年9月)

3人のDNAによる人工受精の流れ

3人のDNA持つ赤ちゃん誕生=世界初、母は遺伝性難病

※記事などの内容は2016年9月28日掲載時のものです

 【マイアミ(米フロリダ州)AFP=時事】英科学誌ニューサイエンティストは27日、新たな体外受精技術により、3人のDNAを受け継ぐ男の赤ちゃんが世界で初めて誕生したと報じた。メキシコで治療を行った米ニューヨークの不妊治療クリニックのチームによると、5カ月になる男児は健康だという。
 男児の両親はヨルダン人で、母親は「リー脳症」と呼ばれるミトコンドリア異常で起こる遺伝性の難病を患っている。夫妻の間にはこれまで子供が2人生まれたが、いずれもこの病気が遺伝して死亡し、4回流産した。夫妻は病気を受け継がない子供を望み、米医師のジョン・ザン氏の元を訪れたという。
 同誌によると、医療チームは母親の卵子から異常なミトコンドリアを除く卵子核だけを抽出。卵子核を取り除いた健康なドナー女性の卵子に母親の卵子核を移植し、父親の精子を用いて体外受精を行い、母親の子宮に戻した。その結果、両親の核DNAとドナー女性のミトコンドリアDNAを受け継いだ男児が誕生した。母親のミトコンドリアDNAは受け継がれないため、理論上は男児に病気は遺伝しない。
 ザン医師のチームは男児のミトコンドリア検査を行い、「異常がある可能性は1%以下」と説明している。 

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