図解
※記事などの内容は2019年2月1日掲載時のものです
インフルエンザが猛威を振るっている。厚生労働省が1日に発表した、全国約5000の定点医療機関から1月27日までの1週間に報告された患者数は1機関当たり57.09人となり、調査を始めた1999年以降の最多を更新。患者数の推計は約222万6000人に上った。
同省は予防とともに、かかってしまった場合の他の人への感染防止や、「異常行動」への注意も呼び掛けている。
厚労省によると、予防にはワクチン接種や手洗いに加え、十分な休養と栄養摂取が有効。乾燥していると気道の粘膜の機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるため、加湿器などで湿度を50~60%に保つことも勧めている。
一方、かかってしまった場合は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)で他人にうつさないよう、マスクを着用するよう求めている。水分を十分に補給し、早めに医療機関で受診することも必要としている。
インフルエンザにかかると、急に走りだしたり、部屋から飛び出たりする異常行動を起こす恐れが指摘されている。特に、小学生以上の未成年の男性に多いという。
異常行動は、発熱から2日以内に多く起こるとされる。厚労省はこの間、患者をできるだけ一人にせず、ベランダや窓の近くに寝かさないなどの注意を求めている。
インフルエンザ治療薬タミフルは、2007年に服用した中学生が転落死するなどの異常行動が相次いだため10代への使用が制限されていたが、その後、服用の有無や種類にかかわらず一定割合で異常行動が発生していたことが判明した。これを受け、10代へのタミフル使用は既に解禁されている。
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