図解
※記事などの内容は2019年11月12日掲載時のものです
天皇陛下の即位に伴う大嘗祭で供えられる都道府県の特産物「庭積の机代物(にわづみのつくえしろもの)」のうち、既に納入済みの米やアワ以外の品物を宮内庁に納める行事が12日、同庁で行われた。午前中は「悠紀(ゆき)地方」(東日本)の福島県の梨、静岡県のワサビなど。午後は「主基(すき)地方」(西日本)の徳島県のスダチや兵庫、福岡両県の干しダイなど、色とりどりの果物や野菜、魚介類などが庁内の講堂に並べられた。
庭積の机代物は、明治天皇の大嘗祭(1871年)から始められた。「悠紀田」に選ばれ、米を作った甲府県(山梨県)から願い出があったとされる。
特産物は47都道府県各3~5品で、シイタケが26都府県から納められたほか、沖縄県のゴーヤーや香川県のキウイフルーツ、石川県の紋平柿など、29年前の平成時にはなかった物も目立つ。大嘗祭当日は、大嘗宮の主要な建物「悠紀殿」と「主基殿」の南側にそれぞれ設けられた庭積帳殿の机上に供えられる。
大嘗宮の悠紀殿・主基殿内部配置
大嘗祭が行われる大嘗宮平面図
大嘗祭・庭積の机代物 都道府県の品目
明治以降の「大嘗祭」
明治以降の悠紀田と主基田
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