図解

【図解・社会】斎田点定の儀が行われた宮中三殿(2019年5月)

斎田点定の儀が行われた宮中三殿

大嘗祭の新穀、栃木と京都=皇居で「斎田点定の儀」

※記事などの内容は2019年5月13日掲載時のものです

 11月の大嘗祭で使う新穀を作る「斎田(さいでん)」の都道府県を決める「斎田点定(てんてい)の儀」が13日午前、皇居・宮中三殿の神殿と神殿前庭で行われた。亀甲を使った「亀卜(きぼく)」と呼ばれる古代からの占いで、東日本の「悠紀(ゆき)地方」から栃木県、西日本の「主基(すき)地方」から京都府がそれぞれ選ばれた。
 儀式は午前10時から始まり、神殿前庭に設けられた「斎舎(さいしゃ)」内で、将棋の駒のような形に加工したアオウミガメの甲羅を竹箸ではさみ、「火鑽具(ひきりぐ)」でおこした火にウワミズザクラの木をくべてかざして焼き、生じたひびの入り具合で2地方を選んだ。
 宮内庁は前例を踏襲し、新潟、長野、静岡の3県を含む東日本の18都道県を「悠紀地方」、それよりも西の29府県を「主基地方」に分類した。同庁が東京都小笠原村から8頭分の亀甲を調達。都内の業者が縦約24センチ、横約15センチ、厚さ約1ミリに加工し、8枚が用意された。
 儀式は非公開で、衣冠姿の掌典長と掌典3人がテント張りの斎舎に入って行い、約40分で終わった。結果は山本信一郎長官が宮殿・表御座所で待機していた天皇陛下に報告して了承され、それぞれの知事にも電話で伝えられた。
 宮内庁と今回決まった両府県、農業団体、農家などが協議して斎田の具体的な場所を決める。秋に行う「斎田抜穂(ぬきほ)の儀」で新穀を収穫し、11月14日から15日にかけ、皇居・東御苑で行われる大嘗祭で供えられる。 

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