図解

【図解・社会】新天皇陛下の歩み(2019年5月)

新天皇陛下の歩み

新天皇陛下、象徴責務へ決意=「国民に寄り添う」-戦後生まれ初、令和始動

※記事などの内容は2019年5月1日掲載時のものです

 新天皇陛下が1日、皇位に就かれ、平成に続く令和の時代が始まった。新陛下は同日午前、皇居で国民の代表と会う儀式「即位後朝見の儀」に臨み、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓います」と最初のお言葉を述べた。
 新陛下は、退位した上皇さまに触れて「上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます」と語った。新陛下は1960年2月23日生まれの59歳で、お名前は徳仁(なるひと)。戦後生まれの初めての天皇となった。
 今回の皇位継承は、2017年6月に成立した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」に基づく。宮内庁の記録によると126代目の天皇となり、現行憲法が規定する象徴天皇としては3代目、現憲法下での即位は2人目。退位した陛下は上皇、皇后さまが上皇后となり、皇太子妃の雅子さまが新皇后となった。
 政府は即位儀式として、1日午前10時半から皇居・宮殿「松の間」で皇位の証しとされる剣と勾玉(まがたま)、国の印である国璽、天皇の印である御璽を受け継ぐ「剣璽等承継の儀」を実施した。剣や勾玉は鏡とともに、いわゆる「三種の神器」と呼ばれ、皇室経済法で「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」と位置付けられる。
 儀式には安倍晋三首相ら三権の長や閣僚らが参列。同席する皇族は前例を踏襲し、成年男性に限定された。
 続いて午前11時10分から即位後朝見の儀が行われ、政府、国会、裁判所の要人や地方代表ら266人が参列。新陛下のお言葉に続き、首相が国民代表の辞を述べて祝意を表明し、「令和の御代(みよ)の平安と皇室の弥栄(いやさか)をお祈り申し上げる」と語った。
 皇位継承順位は、皇嗣になった秋篠宮さま(53)が1位、秋篠宮さまの長男悠仁さま(12)が2位、上皇さまの弟の常陸宮さま(83)が3位。皇位継承資格者の減少により、安定的な皇位継承に向けた検討が急務となる。
 儀式に先立ち、政府は1日午前の臨時閣議で、二つの即位儀式を国事行為と位置付けることを決定した。 

 ◇新天皇陛下略歴
 60年2月23日、当時皇太子だった天皇陛下の長男として誕生。お名前は徳仁(なるひと)。称号は浩宮(ひろのみや)。学習院初等科から中・高等科を経て、78年に学習院大文学部史学科に進学。83年6月から英オックスフォード大マートンカレッジに約2年間留学。帰国後の88年3月に学習院大大学院博士前期課程を修了した。
 満20歳を迎えた80年2月に成年式。89年1月7日、昭和天皇の逝去に伴って皇太子となり、立太子の礼は31歳の誕生日を迎えた91年2月に行った。外交官だった雅子さまとは86年に知り合い、93年6月に結婚の儀。01年12月1日に長女愛子さまが誕生した。お印は梓(あずさ)。

 ◇新皇后さま略歴
 お名前は雅子(まさこ)。63年12月9日、外交官の小和田恒氏の長女として誕生。モスクワや米ニューヨークで生活し、71年帰国。私立田園調布雙葉小・中学を経て、同高校1年だった79年、父の転勤で米マサチューセッツ州の高校に編入。85年にハーバード大経済学部を卒業した。
 87年に学士入学していた東大法学部を中退し、外務省入り。88~90年、英オックスフォード大大学院に研修留学。93年1月、当時皇太子だった新天皇陛下との婚約に伴い退職し、同年6月に結婚した。お印はハマナス。

10月の皇位継承式典
天皇即位パレードの経路
新天皇陛下の歩み
皇室の構成

図解・社会

  • 事件・事故(消費者問題含む)
  • 警察・治安(交通・調査含む)
  • 情報・通信(調査含む)
  • 災害・気象(防災含む)
  • 裁判
  • 運輸・交通
  • 健康・医療・科学
  • 安全・危機管理(原発含む)
  • 教育・宇宙
  • 皇室
  • 環境・自然・文化
  • 軍・自衛隊
  • 調査・社会一般・その他
  • 企業不正・疑惑

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ