図解
※記事などの内容は2019年1月17日掲載時のものです
政府は17日、今春の皇位継承に関する式典委員会(委員長・安倍晋三首相)の第3回会合を首相官邸で開き、憲政史上初となる4月30日の「退位礼正殿の儀」について、午後5時から開始することを決めた。神器などを引き継ぐ5月1日の「剣璽等承継の儀」の出席者は、前例を踏襲して皇族は成年男性に限定、女性皇族や秋篠宮家の長男悠仁さまは参加されない。
また、2月24日の天皇陛下在位30年記念式典では、東日本大震災の被災地、福島県の内堀雅雄知事らが国民代表の辞を述べることを決定。新天皇が10月22日の祝賀パレード「祝賀御列の儀」で使用する自動車はトヨタ自動車のセンチュリーとした。
退位礼正殿の儀の開始時間は天皇陛下が最後の公務を終えられる時間を考慮した。三権の長や地方自治体の代表ら338人が参列する。剣璽等承継の儀は5月1日午前10時半からとし、三権の長ら26人が列席。その後に開かれる「即位後朝見の儀」は午前11時10分からで、参列者は退位礼正殿の儀と同様の338人とする。
在位30年記念式典では、女性で唯一、両陛下の首席随員として海外に同行した川口順子元外相も国民代表の辞を述べる。沖縄県出身の歌手・三浦大知さんらが記念演奏。1700人を招待する。
前回の祝賀パレードでは英ロールスロイス社製のオープンカーを購入して使用したが、既に廃車となっており、新規購入先を検討してきた。
政府はトヨタや日産自動車、ロールスロイスなど国内外6社に打診。車格やサイズ、環境性能、儀式終了後の有効活用などの面を考慮して決定した。市販のセンチュリーをオープンカーに改造する。予算計上額は8000万円。
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