図解
※記事などの内容は2018年12月9日掲載時のものです
皇太子妃雅子さまは今年に入り、適応障害で長期療養して以降初出席となる公務が相次いだ。側近は「来年のお代替わりに向け、ご本人の公務への意欲は強い。一つ一つのお務めを果たすことが自信につながっている」と強調する。
雅子さまは1月、新年行事の一つである講書始の儀に出席された。5月には全国赤十字大会、11月は赤坂御苑で開かれた秋の園遊会での全行程に加わった。いずれも療養入りした2003年以来15年ぶりで、6月の皇太子さまとの銀婚式では、記者からの質問にも療養後初めて文書で回答した。
皇后さまが続けてきた活動を引き継ぐ意思も強い。明治以降の歴代皇后が行ってきた養蚕も継ぐ考えを示し、5月にはご一家で皇居を訪れ、皇后さまから養蚕のやり方について説明を受けた。皇后さまもこうした姿勢をサポートし、雅子さまが名誉総裁となる予定の全国赤十字社の大会では、式典終了後に雅子さまの腕を取り、出席者に「お披露目」する場面も見られた。
ただ、体調には依然波があり、園遊会など大きな行事に出席した後は「相当な疲れが残る」(側近)。長時間にわたる行事や、所作の負担が大きい宮中祭祀(さいし)などへの参加は難しい状況も続く。
皇太子さまが毎年出席してきた「七大行啓」と呼ばれる地方行事への参加は、16年以降増えていたものの今年は三つで、昨年より一つ減った。側近は「前後する行事の兼ね合いで行けなかったものもある。多くの人と言葉を交わす機会も増え、公務の内容自体は充実してきている」と話した。
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