図解
※記事などの内容は2018年11月20日掲載時のものです
政府は20日午前、天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に伴う式典委員会(委員長・安倍晋三首相)の第2回会合を首相官邸で開いた。外国元首らを招く「饗宴の儀」を簡素化するため、1990(平成2)年の前回と比べて参列者を800人削減し、回数も3回減の計4回とすることを決めた。新天皇が祝賀パレードで使用する自動車は国産オープンカーの新車を使う方針。
政府は今回の決定を踏まえた関連予算を2019年度予算案に盛り込む。首相はパレードで使う自動車について「諸儀式にふさわしい車格のオープンカーとして、安全、環境性能に優れたものを新たに調達する。使用した後は、政府全体で諸行事に活用するよう、しっかりと運用していく」と述べた。
前回の饗宴の儀は、90年11月12日から4日間にわたり計7回、全て着席形式で実施。3400人を招待して約2900人が出席した。
首相は式典委で、饗宴の儀を4日間で4回(着席2回、立食2回)とし、参列者数は2600人とする方針を表明した。今回は、新天皇の即位を公に示す「即位礼正殿の儀」が行われる19年10月22日と、同25、29、31日に開く。
パレード「祝賀御列の儀」は即位礼正殿の儀と同じ日に行う。事務局は、前回パレードで使用した英国車は07年に廃車となり、改修には約1800万円が必要と説明。国内で入手可能なオープンカーを新規購入する方針を決めた。
即位礼正殿の儀とその翌日に開く首相夫妻主催晩さん会の参列者数はそれぞれ2500人程度、900人程度とする。平成の代替わりに伴う前回の即位礼正殿の儀は約2200人が参列し、宮殿の中庭に仮設ステージを設置した。今回は荒天に備えて宮中の既存施設内のみを利用。参列者が儀式の様子が見えるよう大型モニターを設けることを検討する。
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