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【図解・社会】ノーベル賞2019・リチウムイオン電池とノーベル賞(2019年12月)

リチウムイオン電池とノーベル賞

持続社会「電池が中心的役割」=環境問題解決へ―吉野さんが記念講演・ノーベル賞

※記事などの内容は2019年12月9日掲載時のものです

 【ストックホルム時事】今年のノーベル化学賞を受賞する吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)が8日昼(日本時間同日夜)、ストックホルム大で記念講演した。授賞理由となったリチウムイオン電池の開発について語り、持続可能な社会を実現する上で「電池は中心的な役割を果たす」と強調した。
 吉野さんは共に受賞するジョン・グッドイナフ(97)、スタンリー・ウィッティンガム(77)両氏に続き登場。「リチウムイオン電池の開発経緯とこれから」と題し、スライドを使いながら実現までの試行錯誤と環境問題への貢献を解説した。
 電極の材料発見には、過去に同賞を受賞した故福井謙一博士と白川英樹・筑波大名誉教授(83)の研究が根底にあったと紹介。リチウムイオン電池の誕生を「(それぞれの共同受賞者らを含む)8人の受賞者に支えられ幸運だった」と評した。
 ノーベル賞に選ばれた理由の一つに「持続可能な社会の構築が期待されている」と指摘。環境問題と経済性、利便性は同時に解決できるとし、「持続可能な社会はすぐ実現でき、リチウムイオン電池が中心的役割を果たす」と訴えた。
 人生における最良の決断として、京都大への進学などとともに「素晴らしい女性」という妻久美子さん(71)との結婚を挙げると、はにかんだ表情に会場から笑いが起きる一幕もあった。
 講演は全て英語で、吉野さんは少し緊張したように見えたが、終了後は車椅子に乗ったグッドイナフ氏と笑顔で握手。聴衆から万雷の拍手を受けた。
 終了後に記者会見した吉野さんは、緊張はしなかったとしつつ、講演の出来を「77~78点」と自己採点。自身の今年1年を漢字1文字で表すよう求められると、6月の欧州発明家賞受賞も踏まえ「賞」と色紙に書いた。 

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