図解
※記事などの内容は2019年4月10日掲載時のものです
9日午後7時25分ごろ、航空自衛隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが空自三沢基地(青森県三沢市)東の太平洋上で消息を絶った。無線に応答がなく、墜落した可能性があり、自衛隊が捜索を進めている。
空自によると、消息を絶ったのは、同基地の第3航空団第302飛行隊に所属するF35Aで、三菱重工業が組み立てを担当した国内製造の初号機。搭乗していたのは40代の3等空佐という。
同機は9日午後7時ごろ、夜間の対戦闘機戦闘訓練のため同型の3機とともに三沢基地を離陸。約25分後に同基地の東約135キロの太平洋上で機影がレーダーから消え、連絡が取れなくなった。事前に異常を知らせる連絡はなく、救難信号は確認されていないという。
F35Aは米ロッキード・マーチン社製の1人乗りで、三沢基地に13機配備されている。欧米各国で配備が進んでいるが、防衛省によると、これまで同型機が墜落した例はないという。
岩屋毅防衛相は9日夜、同省で記者団の取材に応じ、「原因は不明だが、人命の救出に全力を尽くす」と述べた。救助活動は夜を徹して続け、同型12機の飛行は当面見合わせるとした。
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