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【図解・社会】警戒監視を担う海上自衛隊の固定翼機部隊の基地(2019年2月)

警戒監視を担う海上自衛隊の固定翼機部隊の基地

不審船、潜水艦いち早く発見=警戒監視の要、海自哨戒機-レーダー照射で活動注目

※記事などの内容は2019年2月3日掲載時のものです

 韓国駆逐艦による火器管制レーダー照射問題を機に、関心を集めた海上自衛隊哨戒機の活動。青森~沖縄県の海自基地に配備されている固定翼哨戒機の部隊は広大な日本の領海と排他的経済水域(EEZ)を毎日、警戒監視している。不審船や潜水艦に目を光らせ、いち早く発見する実績を挙げてきた。
 レーダー照射された最新鋭のP1哨戒機は厚木(神奈川県)に、長年哨戒任務に就くP3Cは八戸(青森県)、鹿屋(鹿児島県)、那覇(沖縄県)の各航空基地に配備され、オホーツク海など北海道周辺海域や日本海、東シナ海を重点的に監視。岩国航空基地(山口県)にはP3Cをベースに改造された画像情報収集機や、電子戦データ収集機が配備されている。不測の事態に備え、クルーは24時間体制で基地で待機している。
 不審船や潜水艦を発見すれば、自衛艦隊司令部(神奈川県)に報告する仕組みになっており、必要に応じて護衛艦が現場海域に急派される。
 照射問題で「証拠」として注目されたレーダーの電波を受信するのは「非音響員」と呼ばれるクルー。防衛省が公開したレーダー照射の映像で「この音、覚えておいてください」などと受信した電波を音に変換したデータを報告する場面があるが、非音響員が発した言葉とみられる。
 機内には潜水艦を探知・追尾するために海中に投下したソノブイ(音響信号受信・送信機)から得られる情報を解析する「音響員」もいる
 海自哨戒機は過去に不審船や潜水艦をいち早く発見してきた。1999年に能登半島東方の領海で見つかった北朝鮮の工作船とみられる不審船や、2004年に沖縄県・先島諸島周辺の日本の領海内を潜航した中国原子力潜水艦などは、いずれもP3C哨戒機が発見、確認した。
 海上自衛隊幹部は、日韓関係が改善されない状況下での任務について、「隊員は冷静に従来通り任務を続けている。哨戒機が得た情報と搭乗員の分析結果は日本の安全保障や外交に大きな影響を与えるだけに、継続的な警戒監視は極めて重要だ」と話した。 

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