図解
※記事などの内容は2018年7月28日掲載時のものです
海上自衛隊の7隻目となるイージス艦が30日に横浜市で進水し、2020年に就役する。新造艦には敵のミサイルや航空機の位置情報を共有する「共同交戦能力(CEC)システム」を初めて搭載。防衛省は安全保障関連法で米艦防護や集団的自衛権行使が可能になったことを踏まえ、水上艦や航空機から発射される巡航ミサイルの迎撃を念頭に、日米の情報共有化を一段と進める方針だ。
防衛省によると、CECシステムは高速・大容量のデータを送受信でき、データの更新頻度が高く、飛来するミサイルや敵の航空機の目標情報をリアルタイムで共有できる。同省が秋田、山口両県に配備計画を進める陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に装備することも可能とみられる。
同システムは、20年度にも那覇基地(沖縄県)に配備される見通しの航空自衛隊の早期警戒機E2Dにも装備される可能性がある。水上艦では死角となる水平線以遠から低高度、高速で飛来する巡航ミサイルをE2Dが探知してイージス艦に中継、迎撃する構想が検討されている。
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