図解
※記事などの内容は2016年12月23日掲載時のものです
新潟県糸魚川市で発生した大規模火災で、出火から約30分後には、強風にあおられて火の粉が飛んでいたとみられることが23日、住民の証言で分かった。市消防本部も複数の「飛び火」が発生したと説明している。
同本部によると、22日午前10時半ごろ、糸魚川市大町の中華料理店から出火した。避難勧告が出された地区で自宅が被災した女性によると、同11時ごろには周囲に火の粉が飛び、熱風が吹いていた。女性は道路の反対側から飛んできた火の粉が、自宅の隣家を飛び越えていくのを目撃。「約30メートルは飛んだ」と話した。
大滝正史消防長は「出火元から隣家に延焼した後、南風にあおられ、複数箇所で飛び火が発生した」と説明。北側に次々と燃え広がって、延焼面積が拡大したとの見方を示した。
また、木造家屋が密集した地区で路地が細く、強風も重なったとし、「悪条件に対して消防力が追い付かなかった」と述べた。消防用水については「十分確保できていた」と強調した。
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