図解
※記事などの内容は2019年5月28日掲載時のものです
28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の小田急線登戸駅周辺で「複数人が刺された」と119番があった。神奈川県警によると、小学生16人を含む18人が刺され、小学6年の女児(12)と男性(39)が死亡した。県警は刺したとみられる男の身柄を確保したが、包丁で自分の首を切り付けており、搬送先の病院で死亡が確認された。
県警によると、男は川崎市内に住む51歳の男とみられ、身元の特定を急いでいる。スクールバスを待つ児童らを無差別に襲ったとみて、容疑を殺人に切り替えて詳しい状況を調べる。
刺されたのは、同区の私立カリタス小学校に通う児童ら。男は通行人の男性の背中を刃物で刺した後、スクールバスの停留所前にいた児童に襲い掛かったといい、現場から刃物2本が見つかった。
多摩署によると、男は両手に包丁を持って現れ、バス停前で並んでいた児童に切り付けた。バスの運転手が「何やってんだ」と言うと、自分の首付近を刺したという。
刺されたのは小学生16人と成人の男女各1人で、川崎市内の病院4カ所に搬送された。死亡した2人が搬送された日本医科大武蔵小杉病院によると、いずれも首や背中に深い傷があった。
川崎市の聖マリアンナ医科大病院は記者会見し、搬送された女児らは頭や首に切り傷があったと明らかにした。児童らを刺したとみられる男も、首に深い切り傷があったという。
運営法人によると、カリタス小学校(内藤貞子校長)は1963年設立。小学校は男女共学で、女子中学校、高校などの系列校がある。児童数は昨年5月時点で647人。スクールバスは登戸駅から学校まで運行しているという。
現場は小田急線やJR南武線が乗り入れる登戸駅の北西約200メートルの住宅街。
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