図解
※記事などの内容は2016年9月29日掲載時のものです
横浜市神奈川区の大口病院で男性患者2人が中毒死した事件で、未使用の点滴袋のゴム栓部分の保護シールに開いていた穴は、栓の縁付近にあったことが29日、捜査関係者への取材で分かった。穴が開いていた未使用の点滴は約10袋あり、中毒死した2人以外の患者の名前が貼られたものが含まれていた。
神奈川県警は何者かが死亡した2人の点滴に界面活性剤を注入し中毒死させたとみており、未使用の点滴袋に同剤のような異物が混入していないか調べている。他の入院患者の血液検査を行い、異物による被害がないか確認する。
捜査関係者によると、穴があったのは、18日に死亡した西川惣蔵さん(88)と20日に死亡した八巻信雄さん(88)が入院していた4階ナースステーションに残されていた約50袋の未使用の点滴袋の一部。細い針で刺したような穴が栓を覆う保護シールの端付近に開いていたという。何者かが目立たないように中央部を避け、注射器で異物を混入した可能性がある。
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