図解
※記事などの内容は2017年4月14日掲載時のものです
千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=同県松戸市六実=の遺体が見つかった事件で、県警捜査本部は14日、死体遺棄容疑でリンさんの近所に住む渋谷恭正容疑者(46)を逮捕した。捜査本部は、渋谷容疑者がリンさんの連れ去りと殺害についても関与している可能性が高いとみて、詳しい経緯を調べる。
近隣住民らによると、渋谷容疑者はリンさんが通っていた小学校で、保護者会の会長を務めていたという。
リンさんは3月24日午前8時ごろ、小学校の修了式に出るため自宅を出た後、行方不明になり、父親が県警に捜索願を出した。同26日午前6時45分ごろ、自宅から約10キロ離れた我孫子市の排水路脇で遺体が見つかった。
遺体は衣服を身に着けていない状態で、首には絞められたような跡があり、手首には傷があった。司法解剖の結果、窒息死の可能性があることが分かった。自宅から約25キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷では、リンさんのランドセルや筆箱などの所持品が見つかっていた。
リンさんは普段から1人で通学。不明となった当日、通学路上で児童の見守り活動をしていた住民は姿を見ていなかった。渋谷容疑者の自宅はリンさん宅から約300メートル北西にあり、通学路からも近い。
捜査本部は土地勘がある人物の犯行とみて、不審者情報の洗い出しを進めるとともに、自宅周辺や利根川沿いの幹線道路などの防犯カメラや車のドライブレコーダーの映像を解析。リンさんの所持品などに付着した遺留物のDNA型鑑定を進めるなど捜査を進めた結果、渋谷容疑者の関与の疑いが浮上した。
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