図解

【図解・社会】室町時代中期以降の新出漢字を含む元号(2019年2月)

室町時代中期以降の新出漢字を含む元号

室町中期以降、五つのみ=新出漢字含む元号

※記事などの内容は2019年2月17日掲載時のものです

 4月1日に発表される新しい元号。「昭和」と「平成」では「昭」と「成」が初めて使われたが、それ以前に登場した新しい漢字は江戸時代後期に一つ、さらにその前となると、室町時代中期までさかのぼらなければならない。室町中期の新出漢字を含む元号は二つあるものの、約600年間で五つしかないことになる。
 これまで247ある元号で使われた漢字は、4字元号が五つあるため延べ504字。実数としては72字しかなく、このうち54字は平安後期までに登場している。
 江戸後期の新しい漢字を含む元号は、江戸の三大改革の一つとして知られる「寛政」(1789~1801年)。ここで初めて登場した「政」はその後、「文政」(1818~31年)、幕末の「安政」(1855~60年)でも使われた。
 「寛政」以前の新出漢字は、室町中期の「嘉吉」(1441~44年)の「吉」で、その間350年近く新しい字が使われていなかったことになる。「嘉吉」の前の元号「永享」(1429~41年)でも、「享」が初めて使われた。
 一方、「吉」をはじめ、「興国」(南朝・1340~46年)の「興」と「国」、「至徳」(北朝・1384~87)の「至」など、南北朝時代を含む室町時代に初めて登場した漢字の多くは、その後は使用されていない。
 次の元号に新しい字が用いられる可能性について、京都産業大の久禮旦雄准教授(法制史)は「何とも言えないが、時代にふさわしい字が使われることになるだろう」と話している。 

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