図解
※記事などの内容は2019年2月2日掲載時のものです
平成も残り3カ月を切った。「明治」10回、「大正」4回、「平成」は1回。4月1日には新しい元号が発表されることが決まったが、これらの数字はいずれも過去の改元の際に案として出されたものの、不採用となった回数を示す。
元号に詳しい所功京都産業大名誉教授によると、不採用となった回数が最も多いのは「嘉徳」の40回。次いで「寛安」の33回、「建正」の26回が3番手で続くが、いずれもまだ日の目を見ていない。
「明治」は室町時代に2回、江戸時代にも8回候補となった。「大正」は鎌倉時代末期と江戸前期に計4回、「平成」も幕末に候補として浮上した後に採用された。
一部の漢字が何度も使われる傾向もあり、使用回数が多い漢字上位10字(永、天、元、治、応、正、文、和、長、安)を組み合わせた元号は「天応」「元治」などこれまでに41個ある。理論的にはあと49の組み合わせが可能だが、この中でも「文長」(24回)を筆頭に、「永安」(16回)、「文元」(15回)、「和元」(14回)、「安長」(9回)などが過去に複数回、選から漏れている。
一方、「昭和」は初めて候補となり、そのまま採用された。「昭」の字が使われたのも、「平成」の「成」と同様に初めてだった。
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