図解
※記事などの内容は2018年9月21日掲載時のものです
2014年の噴火で、死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)について、長野県木曽町は21日、立ち入りを規制してきた火口から約1キロ圏内の黒沢口登山道について、26日に解除すると発表した。噴火後初めて一般の登山者が山頂の剣ケ峰まで登れるようになる。
解除されるのは、黒沢口登山道のうち剣ケ峰までの約600メートルで、解除期間は来月8日まで。26日は、午前10時半に遺族や行方不明者の家族が入山して、正午に一般の登山者も可能になる。
木曽町は山頂直下に約30人収容可能なコンクリート製のシェルターを3基設置。登山道が整備できたことなどから、規制の解除を決めた。
一方、岐阜県下呂市と長野県大滝村を通る別ルートもあるが、両市村は安全対策が不十分だとして、火口から約1キロ圏内の規制を当面維持する。
14年9月27日の噴火では、登山者ら58人が死亡、行方不明者5人を出した。昨年8月に気象庁が噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げたが、火口から約1キロ圏内の立ち入り規制は維持されてきた。26日には遺族や行方不明者家族でつくる「山びこの会」が慰霊登山を行う予定。
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