図解
※記事などの内容は2018年3月13日掲載時のものです
気象庁の火山噴火予知連絡会は13日、宮崎・鹿児島県境の霧島連山・新燃岳について「当面は爆発的噴火活動が継続すると考えられる」との見解をまとめた。石原和弘会長(京都大名誉教授)は記者会見で「急激なマグマだまりの膨張が見られない限り、溶岩や火砕流が居住地域に到達する可能性は低い」と話した。
新燃岳は1日から噴火が始まった。10日には噴煙が火口の縁から約4500メートルの高さまで上がり、大きな噴石が火口から約1.8キロ先まで飛んだ。気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を維持しつつ、警戒範囲を4キロ以内に拡大した。火口には新たな溶岩がたまり、一部が北西側に流出している。
予知連によると、9日からは溶岩内部で火山ガスの圧力が高まって爆発的噴火を起こしていると推定され、2011年2月以降の活動と似ている。石原会長は「11年は圧力を十分ため込んでから大きな爆発が起きたが、今回は小粒の爆発を繰り返している」との見方を示した。
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