図解
※記事などの内容は2015年8月21日掲載時のものです
噴火警戒レベル4(避難準備)が続く鹿児島市・桜島について、火山噴火予知連絡会は21日、鹿児島地方気象台で拡大幹事会を開いた。委員の井口正人京都大教授は記者会見で、15日に山体が膨張したのは、マグマが従来の火道とは別ルートで上昇しようとした可能性が高いと説明。マグマはこの状態で停滞しており、拡大幹事会は「規模の大きな噴火が発生する可能性は15日時点に比べて低下した」との見解をまとめた。
ただ、今後再びマグマが上昇し、岩盤への貫入が進んで噴火につながる恐れがあり、拡大幹事会は「変化を注意深く監視する必要がある」と指摘した。
気象庁の北川貞之火山課長は会見で、噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き下げるかどうかは「火山性地震や地殻変動をみて適切に判断したい。いつまでにとは言えない」と述べた。
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