図解
※記事などの内容は2015年6月15日掲載時のものです
気象庁は16日、山頂火口でごく小規模な噴火を起こした群馬・長野県境の浅間山の調査結果を発表した。午後にヘリコプターで火口を観測した際は、噴火による大きな変形はなく、火山灰を含まない白煙が上がっていたが、火山ガスの二酸化硫黄が白煙に含まれ、一部が青白く見えた。
火山性微動が朝から続いたほか、山頂の南南西にある傾斜計では未明に山体のわずかな膨張が示され、収まっていないことも判明。気象庁の菅野智之火山防災情報調整室長は「ごく小規模な噴火だったので、その後に急に落ち着いたということはない。今後も噴火の可能性がある」と述べた。
同庁は11日に出した火口周辺警報(噴火警戒レベル2)を維持。火口から約2キロ以内の立ち入り禁止が続いている。
噴火は降灰が確認された時刻から16日午前9時半ごろと推定されたが、はっきりしない。当時は山頂が雲で覆われ、噴煙の高さは不明。午後6時には白い噴煙が火口の縁から約800メートル上がっているのが観測された。降灰は山頂の北側約8キロまで確認できたが、雨で調査を打ち切ったため、北限は分からなかった。
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