図解
※記事などの内容は2018年9月15日掲載時のものです
安室奈美恵さんがアイドルグループ「スーパー・モンキーズ」でデビューしたのは1992年。14歳の中学3年生だった。那覇市に生まれ、厳しいレッスンで知られた沖縄アクターズスクールで鍛えた本格的な歌とキレのあるダンスは当時のアイドルの枠を大きく超えており、またたく間にスターとなった。
ソロとなった安室さんがさらに羽ばたく契機となったのは小室哲哉さんとの出会い。当時一世を風靡(ふうび)した「小室サウンド」との相性は抜群で、小室さんプロデュースの「Chase the Chance」「a walk in the park」などが次々にミリオンヒットした。
ファッションリーダーとしても絶大な支持を集め、茶髪のロングヘアーに細い眉、ミニスカート、厚底ブーツという彼女のスタイルをまねる女性が続出し、「アムラー」と呼ばれる社会現象になった。
代表曲「CAN YOU CELEBRATE?」を出した97年、歌の歌詞と重なるようにダンサーのSAMさんと結婚(2002年離婚)。98年は出産のため休業し、宣言通りきっちり1年で復帰。そんな生き方への共感も広がった。
その後はR&B志向を強め、アーティストとしてステージパフォーマンスを磨き上げた。そこには子どもの頃憧れた米国R&B界のスーパースター、ジャネット・ジャクソンさんへの思いがあったのだろう。
全国ツアー100公演をこなし、デビュー25周年を迎えた昨年9月、残り1年での引退を電撃発表。「長年心に思い、この25周年という節目の年に決意した」と、こだわり続けたステージを絶頂期に去る固い意志を表明した。
今月10日、NHK番組で安室さんは「歌って、踊って、かっこいい歌手になりたいと思ってデビューした。それに向けて一生懸命毎日過ごしてきたので、やりきったというのはあります。ちゃんと悔いなく」と、駆け抜けた四半世紀をかみしめるように語った。
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