図解

【図解・社会】東北地方付近の日本海側で内陸型地震が多発する仕組み(2017年6月)

東北地方付近の日本海側で内陸型地震が多発する仕組み

日本海溝が移動、東北圧縮=内陸型地震の多発要因か-産総研の地質学者

※記事などの内容は2017年6月29日掲載時のものです

 秋田県から新潟県にかけての日本海側で内陸型地震が多発するのは、太平洋側にある日本海溝の位置が少しずつ西へ移動して東北地方付近が圧縮され、ひずみが集中しているためだと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の地質学者、高橋雅紀研究主幹が29日発表した。
 2004年に新潟県で起きた中越地震(マグニチュード6.8、最大震度7)も、この内陸型地震の一つ。全地球測位システム(GPS)などによる短期的な地殻変動観測で裏付けるのは難しいが、内陸型地震の発生メカニズムをよく説明できるという。
 日本海溝では、太平洋プレートが西へ年間約10センチずつ移動し、陸側プレートの下に沈み込んでいる。一方、日本列島の南東にはフィリピン海プレートがあり、北西へ年間3~4センチ移動して南海トラフで陸側プレートの下に沈み込んでいる。
 高橋研究主幹は、二つのプレートが調和して動く仕組みを解析した結果、日本海溝の位置が西へ年間1~2センチ移動していると指摘。このため東北地方付近が東西方向に圧縮され、火山活動で地下が熱く、変形しやすい日本海側にひずみが集中するとの見方を示した。 

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