図解
※記事などの内容は2016年10月21日掲載時のものです
21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部を震源とする地震があり、同県倉吉市と湯梨浜町などで震度6弱、岡山県真庭市などで震度5強の揺れを観測した。鳥取、岡山両県で子どもを含む計16人が重軽傷を負い、建物などに被害が出た。気象庁によると、震源の深さは11キロ。地震の規模(マグニチュード)は6.6と推定される。気象庁は今後1週間、最大で震度6弱程度の地震に注意するよう呼び掛けた。
倉吉市では市役所の窓ガラスが割れて散乱し、庁舎が使用できなくなった。市は県の施設に機能を移し、対策本部を設置した。県によると、約3000人が避難している。
平井伸治鳥取県知事の災害派遣要請を受け、防衛省は給水支援のため自衛隊を派遣した。
県内では境港市で小学3年の男児が避難中に転倒し右手親指を骨折したほか、倉吉市で7人がけがをするなど計15人が重軽傷を負った。住宅の瓦が落ちたり、学校の窓ガラスが割れたりするなど被害が相次いだ。
岡山市でも74歳の女性が転倒して骨折し、重傷を負った。
気象庁の青木元・地震津波監視課長は記者会見で「活発な地震活動となっている。この地域では大きな規模の地震発生後、規模の近い地震が続発した例もある」と述べた。鳥取県中部で午後9時までに起きた最大震度1~4の地震は84回に上り、このうち震度4は6回だった。
山陽新幹線は新大阪-博多間で一時運転を見合わせたが、約20分後に再開した。鳥取、岡山空港などの滑走路に異常はなかった。
中国電力によると、鳥取県では倉吉市を中心に一時約4万戸が停電した。
電力各社によると、停止中の島根原発(松江市)や福井県内の各原発、運転中の伊方原発3号機(愛媛県)に異常はないという。
新着
会員限定