図解
※記事などの内容は2016年4月27日掲載時のものです
熊本県熊本地方で14日夜にマグニチュード(M)6.5、最大震度7の地震が起きて以降、熊本地方と阿蘇地方、大分県中・西部では震度1以上の地震が27日午後3時までに958回に上った。気象庁の青木元・地震津波監視課長は「増減を繰り返しながら、広域で活発な地震活動が続いている」と述べ、今後も注意するよう呼び掛けた。雨が続いた場合は土砂災害にも警戒が必要。
政府の地震調査委員会によると、14日夜のM6.5の地震は日奈久断層帯の高野-白旗区間がずれて起きた。16日未明には隣接する布田川断層帯の布田川区間がずれ、M7.3、最大震度7の地震が発生。布田川断層帯の北東延長線上に位置する阿蘇地方や大分県中部付近でも、最大震度5弱~6強の地震が続発した。
地震活動域の南西側には日奈久、布田川断層帯の残りの区間がある。青木課長は「地震活動が広がる様子はない」と指摘する一方、「今後の見通しを言うことは難しい」と話し、監視を続ける。
阿蘇山の状況に変化は見られない。阿蘇地方では火山灰を多く含む地質のため、土砂災害が多発しており、雨で斜面の崩壊が進むことが懸念される。
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