図解
※記事などの内容は2016年4月15日掲載時のものです
熊本県益城町で最大震度7を観測した地震について、気象庁の青木元・地震津波監視課長は15日朝の記者会見で「余震は布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)断層帯に沿って発生している」と述べた。余震の発生ペースは1995年の阪神大震災(本震M7.3)を上回った。
14日午後9時26分に起きたマグニチュード(M)6.5、最大震度7の本震は、両断層帯がT字形に接する辺りで発生。最大余震は15日午前0時3分に発生したM6.4、最大震度6強で、本震からやや南西で起きた。
15日午前11時までの余震は、震度1以上が124回、震度3以上が41回に上った。このペースは、阪神大震災以降の主な内陸・沿岸地震では2004年の新潟県中越地震(M6.8)、08年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)に続いて3番目に多い。
青木課長は「今後1週間は最大6弱程度の余震が起きる可能性がある。壊れかけた建物などに近づかず、身の安全を図ってほしい」と呼び掛けた。
最大余震の際には、高層ビル上部などが大きく、長く揺れる「長周期地震動」が起きたとみられ、気象庁は熊本市や熊本県玉名市などでは4階級で最大4の揺れだったと推定した。長周期地震動の推定を発表し始めてから、4は全国で初めて。
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