図解
※記事などの内容は2018年9月6日掲載時のものです
政府の地震調査委員会は6日午後、北海道厚真町で最大震度7を観測した胆振東部地震について臨時会合を開き、近くにある「石狩低地東縁断層帯」ではない断層が震源になったとの見解をまとめた。
同断層帯は主要活断層の一つで、主部と南部に分かれる。今回の震源に近い南部が活動した場合、マグニチュード(M)7.7以上の地震が起きると評価されていた。
今回のM6.7の地震の震源が深さ37キロであるのに対し、同断層帯南部の深さは25キロ程度とみられる。断層面の地表に対する傾きも違うため、地震調査委はこれまで知られていない別の断層で起きたと判断した。
平田直委員長(東京大教授)は記者会見で、「内陸の地震は、過去に大きな地震が繰り返し起きた活断層ではない所でも起きる」と指摘。その上で、地震活動が活発な地域であることから、「石狩低地東縁断層帯の地震には今後とも注意していただきたい」と述べた。
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