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【図解・社会】常磐線全線開通(2020年3月)

発送電分離のイメージ

常磐線、9年ぶり全線再開=震災と原発事故で被災―JR東日本

※記事などの内容は2020年3月14日掲載時のものです

 東日本大震災で被災し、不通となっていたJR常磐線の富岡―浪江間(20.8キロ)で14日、9年ぶりに運行が再開された。東京電力福島第1原発事故の影響を受けた福島県沿岸部が鉄路で結ばれ、地元は復興の加速に期待を寄せている。
 常磐線は震災に伴う津波などで、駅舎や線路、橋が流失し大きな被害を受けた。原発事故の影響で高い放射線量が確認された場所では除染を実施。一部区間は原則立ち入り禁止の「帰還困難区域」に含まれていたが、政府は4~10日に駅周辺を中心に避難指示を解除した。 
 JR東日本は東京都内と仙台を結ぶ特急列車「ひたち」の直通運転も再開。震災前は1日に6往復していたが、利用客数の減少を考慮し、3往復とした。富岡―浪江間の普通列車も1日16往復から11往復に減らした。
 同区間の双葉駅(同県双葉町)では14日、赤羽一嘉国土交通相や内堀雅雄県知事ら十数人が出席し、特急列車の出迎え式を開催。当初は約200人が参加する記念式典を開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止された。
 赤羽国交相は式典で、「アクセスの改善で復興が加速され、住民のふるさとへの帰還が進むことを大いに期待している」と話した。
 双葉町出身で、列車の通過を見に来たという無職女性(67)は「すごく懐かしい。一歩ずつ、少しずつ復興が進んでいくのかな」と感慨深げに話した。町にあった自宅の敷地は除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の用地となった。いわき市に避難しているが、将来は町に戻りたいという希望もあるという。

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